冬の体調管理にあたらしい選択を。
閉め切った環境となりやすい冬、どうやって住まいの環境を安全で快適なものにして、体調管理を行えばいいのでしょうか? そこでデロンギは新潟県立大学と共同研究を行い、デロンギ ヒーターと一般的なエアコンで暖房運転を行った際の居室空間での気流と飛沫核の拡散状況を比較しました。その結果、デロンギ ヒーターは温風が出ない「ゼロ風暖房」なので、ハウスダストの浮遊やウイルス飛沫の拡散を抑えられることが確認されました。
<調査概要>
暖房使用時に、室内にいる人が咳(せき)をした場合の飛沫核粒子を50,000個と想定し、その拡散状況を、一般的なエアコンとデロンギの輻射熱 ヒーターについて、コンピューターシミュレーションにより比較しました。
<主な研究結果>
一般的なエアコンでは、咳の直後から飛沫核粒子が気流の影響を受け、広く室内全域に拡散されるのに対して、「ゼロ風暖房」であるデロンギ ヒーターでは、気流が起こりにくいため、室内での飛沫核の拡散を抑えられることが判明しました。
*1. 8畳洋室(リビング・ダイニングルーム想定)
*2. 換気回数0.5回/hの換気時
*今回の結果は実空間における実験による結果ではなく、最新の熱流体解析(CFD)ソフトウェアscFLOW V2020 (株式会社ソフトウェアクレイドル)を用いた、対流、放射、熱伝導、粒子追跡の解析結果です。 *飛沫核の粒子径は3μmで解析しています。5μmより大きい粒子を飛沫といい、5μm以下の粒子を飛沫核といいます。咳で発生した粒子径の大きい飛沫はおおよそ1m以内の床面に落下し、粒子径の小さい飛沫核は室内を浮遊するといわれています。1回の咳で発生する飛沫・飛沫核は約50,000~100,000個といわれ、大多数は粒子径の大きい飛沫であるといわれています。今回の解析では飛沫核の拡散状況を明らかにするため、実際の1回の咳で発生する飛沫核の個数よりも多い50000個を人体口元で発生させて室内の拡散状況の解析を行いました。 *解析の結果、飛沫粒子は壁や床面等に沈着するため、飛沫粒子に含まれるウイルスは室内にとどまっている状態が観察されます。そのため、デロンギ ヒーターを使うことで感染を予防できるわけではありません。 *デロンギ ヒーターの場合、室内気流が低く抑えられるため、咳飛沫粒子が沈着する箇所に分布を生じる傾向があります。この対策としては、こまめに床を清掃し、テーブルやドアの取っ手などの人が触る部分を水拭きやアルコール消毒を行うこと をお勧めします。 *粒子の沈着については、国内外の研究者によって若干の研究事例はありますが、実測が極めて難しい対象であるため未知の領域も多く、今回の計算結果は粒子が壁面等に接触するとそのまま沈着し、再飛散しない解析にしています。また壁面材料の種類によって沈着傾向は変化する可能性がありますが、今回はその点は考慮しておりません。
「居室空間での飛沫核拡散シミュレーション動画」
*熱流体解析(CFD)ソフトウェア scFLOW V2020 (株式会社ソフトウェアクレイドル)を用いた、対流、放射、熱伝導、粒子追跡の解析結果。
デロンギと共同で実施したシミュレーションでは、暖房使用時に室内の飛沫粒子50,000個が咳によって拡散された場合の一般的なエアコンとデロンギヒーターについて比較を行いました。 詳しい試験条件等はこちらのニュースリリース(PDF)をご覧ください
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「デロンギと共同で実施したシミュレーションでは、暖房使用時に室内の飛沫粒子50,000個が咳によって拡散された場合の一般的なエアコンとデロンギ ヒーターについて比較を行いました。一般的なエアコンのように対流によって室内へ熱を伝える暖房機器では比較的速やかに粒子が拡散している一方で、デロンギ ヒーターでは室内気流速は比較的遅い特徴があり、室内を浮遊する粒子の拡散も遅いことが分かりました。」
「今回の結果からも分かるように、暖房時の室内気流は、換気設備と暖房機器の種類と配置※によって変化します。特に今年はウイルス対策が求められます。ウイルス対策では感染経路の遮断が重要であると言われており、生活環境下である室内においては、帰宅時の手指消毒、感染者との距離を空けること、充分に換気することが大切です。今回の実験に使用した輻射で熱を伝えるデロンギ ヒーターは空気温度が低下しても体感温度をキープできる暖房機器であると言われています。窓開けによって屋外の冷たい空気を取り入れる自然換気を行った場合も、体感温度の低下が少ないという特徴があります。」
「今年の冬は、デロンギ ヒーターを窓際に配置するなど、暖房機器の種類と配置にこだわることで、換気と快適な室内環境のバランスを保つことはいかがでしょうか。」